「生き残る歯医者は患者が選ぶ」出版にあたり
現在、歯科医院経営は順調であっても先行きの不安は消し去れないものでしょう。そこには、さまざまな変化が表われ、それが大きな悪循環となっています。
歯科医院経営がニ極化していく中、苦境に立たされた歯科医院は何に、どう取り組んだらよいのでしょう。
経営に関しては、歯科医師会もセミナー等は開くものの立ち入ることはできません。しかも、この時代、経営コンサルタントも打つ手が無く困惑しています。それはこの時期、長期レンジの改革では対策にならないからです。
そんな折、平成24年度の保険点数改定と同時に行われた介護保険点数の中に、経営改善の大きな複数のヒントがありました。当然、改善に取り組むには何らかの努力は必要です。しかし、現在大きな資金をかけて行うのは無理が生じます。そのヒントをこの著書では的確に示したつもりです。
歯科業界の存続は、毎年、話題となる月刊誌「ZAITEN」の記事の推測が的確でした。それを受け、この度(株)財界展望新社より、9月末(予定)に「生き残る歯医者は患者が選ぶ」が出版となります。少し詳しく書き過ぎた感もありますが、私の領域である苦情対応も含め、4カ月かけ執筆完成しました。他の歯科医院様より早くご覧ください。
現代歯科医院経営の道標となります。乞うご期待ください。
メデュケーション株式会社 代表取締役
苦情・クレーム対応アドバイザー
関根眞一
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「生き残る歯医者は患者が選ぶ」【目次】
はじめに
財界展望新社『ZAITEN』の記事から見えた歯科界
第一章 歯科医院の激変環境
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少子化の影響
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国内外事情
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社会への影響
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歯科業界への影響
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人口減少防止策のない国
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立地と競合 1.歯科医師数と地域 2.地区変化と開業
第二章 患者の高齢化
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高齢化は世界の先陣
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問題点が多すぎる、高齢医療とその生活環境
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医療費、国と都道府県の二層管理?
第三章 生き残る歯医者は患者が選ぶ
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患者が理想とする歯科医院
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歯科医院は患者にわかる、経営理念を掲示しましょう
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患者の要求を整理する1~10
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患者は歯科医師の技術がわからない
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スタッフの質(技術/接遇)代診・スタッフ関連のトラブル1~3
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増患計画から患者維持へ1~4 予約制と急患【院内表示例】
注目!口腔内ケア
第四章 歯科医院内
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自費治療
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保険診療主体 診療はキュアーからケアへ
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院内連携
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トラブルの多い歯科医院と少ない歯科医院
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事件性(技術・違法性)のある歯科医院
第五章 歯科医院の外敵
歯科医院を追いつめる苦情
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タイプ別モンスターペイシェントの傾向と対策1~9
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事例から学ぶ1~7
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新・苦情 よくある、歯科医院の苦情事例~
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歯科医院にも救いの神が!
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難問題
第六章 生き残る/選ばれる歯科医院になるために
いま着手すること
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平成24年度同時改正をみて 医院経営の確認 [具体的行動]
外来診療環境体制加算 その他にも考えられる、歯科医院の院内改革
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「医療安全」は、医院存続の生命線です 患者の信頼、「医療安全」への取り組み
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訪問診療は、同時に介護保険を学ぶことから
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歯科医師の弱点は、行動するより立ち止まること
コラム
指導医療官 報道後のインプラント実態 業界誌 歯科医師会
ある歯科衛生士の思い「勤めたい歯科医院」
特別寄稿
専門医の経営アドバイス 雨宮先生 上濱先生 虎雄 小児科 田中先生
付録
あなたの歯科医院を採点してみてください NPO法人「地域医療の連携を進める会」
おわりに